あばしりオホーツク流氷まつり

メイン像について

メイン雪像には毎年テーマがあります。そのストーリーを感じながらご覧ください。

第47回あばしりオホーツク流氷まつり(平成24年2月10日~12日)

第47回あばしりオホーツク流氷まつりメイン雪像制作テーマ
モヨロの民(4部作) ロセトの恋(第1話)

よほど前、和人が一人もいなかったずっと昔、網走の地は、海がもっと深く入り込み今の仲通や車止内(くるまとまない)まで潮が満ちておりました。

そして、ヤチダモの林や葦原(よしはら)が一面に続いて、鹿や熊や狼などもたくさん住んでおりました。

そして、アイヌ達は今の新橋附近の丘とニクルの丘に分かれて住み、一年の半分は狩、半分は漁をして暮らしておりました。

その頃ニクルに、ロセトという美しいアイヌの娘が母親のイパンローと二人で仲良く暮らしていました。

ロセトは気立てが優しい上にたいそう美しかったので、方々からお嫁にのぞまれていました。

しかし、コタンには、ノッカとシマカというすぐれた二人の若者がいましたので、コタンの者達は、ロセトのお婿さんになるのはこの二人の中の一人に違いない、コタン一の強い若者がコタン一美しいロセトをめとるのは自分達のあがめているカムイ様のおぼしめしだと信じておりました。

ノッカもシマカもたいへん賢い若者でしたが、いつの間にかコタンの勇者になりたいと互いに競うようになりました。

あるときは熊を捕った数を、あるときは鮭をとった数を競いましたが、しかしどちらも毎年取った数は不思議に同じで中々勝負はつきませんでした。

※参考資料 故 米村 喜男衛 氏 原作 「チパシリ物語」(網走町小学郷土讀本 昭和十二年刊)

メイン像の原画と粘土模型
今回は竪穴式住居で子どもたちが遊べるデザインになっています

第46回あばしりオホーツク流氷まつり(平成23年2月10日~13日)

第46回あばしりオホーツク流氷まつりメイン雪像制作テーマ
「二ツ岩の怪鳥と勇者」

大昔、川向の川岸に岩穴があった。同じ岩穴が海岸にもあって、この岩穴はつながっていたと言い伝えられている。

この海岸の岩穴に「ヒウリ」という怪鳥が住んでいて、付近にある二つ岩の上に翼を休めていては、下を通る獲物を狙っているのを見かけることがあった。

ある時のこと、この下を子供を背負った女が、港の方へいくために通ったところ、突然ヒウリが現れて、アッという間に親子もろともさらわれてしまった。

可愛い子供と妻をさらわれた父親は、部落の男五人と一緒に人をも食うといわれている「エぺタム」という宝刀をもってヒウリがかくれた洞窟に入って行った。

途中までいくと穴が二つに分かれていたので、三人ずつ分かれて進んで行くうち、一方の穴を進んだ人たちは何者にもあうことなく、網走川の岩穴に出てきた。

エペタムを持って別の穴に入って行った三人の方には、どんな惨劇が行われたかしらないが、ついに一人も戻ってくることがなかった。

しかしそれっきりヒウリの姿も二つ岩に現れなくなった。

メイン像の原画と粘土模型

第45回あばしりオホーツク流氷まつり(平成22年2月11日~14日)

第45回あばしりオホーツク流氷まつりメイン雪像制作テーマ
ポ ン モ イ 物 語

浜小清水付近の海岸に蒼琩(アオシマナイ)というところがある。
これをアイヌ語ではシュマオイ(石のあるところ)といい、この付近は砂浜ばかりなのにそこにだけ石があるのでそう呼ばれている。

昔ここに悪魔がいてたくさんの石を持って来てやな簗(やな)をつくり、知床の方から網走の方面に行く魚を停めようとしていた。

天地を創造した「モシリエペンケカムイ」がそれを見つけて、弓で魔人を追いはらい石で作りかけていた簗の半分を知床の先にあげ、あとの半分を網走のポンモイにあげた。

これが柱状節理となり今でもその姿を見せ、眼下に広がる海に、鮭やマスが毎年ふるさとの川に戻り、豊かな漁をもたらしていることを見守っているのである。

メイン像の原画と粘土模型

第44回あばしりオホーツク流氷まつり(平成21年2月6日~8日)

第44回あばしりオホーツク流氷まつりメイン雪像制作テーマ
ノ ト ロ ト ウ (沼) 物 語

昔、ノトロ湖が入り江であったころ、オホーツク海に怪魚が出没し、魚を食い荒らすばかりか、漁に出ている人たちにも危害を加えた。
コタンでは、何度となく怪魚退治を繰り返すが、怪魚はあまりにもどうもうで、かえって犠牲者が増えるばかりであった。

コタンの娘セシタラの家でも働き盛りの兄二人までが漁に出て帰らず犠牲になった。
ある夜のこと、悲しみにうちひしがれたセシタラは、思いあまって、海の神シャチに怪魚の退治をお願いして海に身を投じた。

そのとき、海面がにわかに波立ったと思うと怪魚がのたうちまわり、見る間に入り江が砂丘でふさがりノトロトウ(沼)ができた。

やがて沼では、海の神シャチを父に、美しいピリカメノコ・セシタラを母に魚たちが生まれ、世界中にいる魚全部が、ノトロトウから生まれていったものであると言い伝えられている。

色々な魚がここに生息し繁殖した湖では、昔は海に出る口が魚の群れでふさがり、6~7年も開くことがなかったほどの豊かな湖となった。

メイン像の原画 ここから壮大なメイン像の制作が始まる