網走ロケーションガイド
ロケーションデータベース網走を知る網走とクリエイターたちオンエア情報
フィルムコミッションロケエピソードロケ地を訪ねるフィルムサポーター ホーム

立っていられない岬(能取岬)

網走に来たらぜひ見て欲しい景色ナンバーワンは能取岬だ。夏は空と海と草原のあざやかなコントラスト、冬は眼下を埋め尽くす真っ白な流氷。両方の風景をきりっと締める白黒縞の灯台。岬までの道はまっすぐに伸び、それだけでも絵になる美しさである。

ただ時にこの岬、とんでもないことが起こる。激しい強風が吹き荒れる日は、とても立っていられたものではない。台風中継で飛ばされそうになるアナウンサーさながらの状況に立たされる。風の吹く先に体が流され、歩くこともままならない。こうなると観光どころではなくなり、あわてて車やバスに逃げ帰ることになる。

戸川幸夫の「氷海の嵐」というエッセーの中にも強風体験の記述がある。

「井上係長は一同を網走市北東端のノトロ岬に案内した。そこは太平洋から流氷の上を亙って、風速数十メートルで叩きつけてくる烈風をまともに受ける場所だった。夏なら牛や馬の群れがのどかに牧草を食んでいるこの岬も北狐の姿一匹も見えず、引きちぎれんばかりに打ち伏す枯草がひゅうひゅうと泣いていた。流氷を送り込んでくる怒涛は岬の岩礁を砕き、荒れ狂っていた。前のめりに斜めに立てるほどの強風で、手袋をしていても手が痺れる。皆は三分と持ち堪えられずに車の中に逃げ込んだが、私にはこの身を切る寒風が懐かしかった」

相手は風なので、いつこんな天気になるかはわからないが、岬は強風の吹きやすい場所。体験できれば忘れられない思い出になることは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

このページのトップへ
(c)2004 ABASHIRI CITY. All Rights Reserved.